会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
これは、転職の思考法という本で目にした言葉。
飲食業界の大手チェーン店で働いてた頃は、そう思ってました。
しかし
初めて転職したとき、大手のやり方なんて他の会社じゃ通用しないって事を痛いほど感じました。
特に感じたのは以下
- 小型のお店に転職して、発注と物流システムがなくて大変だったこと。
- 業者との価格交渉なんてやったことない自分が、情けなかったこと。
大手にいると発注なんてPCでパパッとやって、食材なんて一括で納品があたりまえです。
特に業者との価格交渉なんて、本社がやるものって思いこんでました。
転職してわかったのですが、大手チェーン店には大手なりの良さもあります。
今後、飲食業界の大手チェーンから転職したい!
この記事が、そんな人の参考になればと思っております。
大手と中小では物流システムが違いすぎた

わたしがいた大手の発注システムは、以下のようなもの。

各店舗から、発注総合センターに発注をかけます。

店舗から発注を受けた総合センターは、各業者に発注をかけます。

その後、業者→総合センター→店舗の順に品物が納品されます
ようは、総合センターが元締めのような役割なのです。
食材を追加で発注したいなってときも、PCで総合センターに発注すれば翌々日には届けてくれる。
そんなAmazonみたいなところでした。
しかも配送も1回で全部届けてくれる。
別便なんてありませんでした。
総合センターから一括で、トラックに食材全て乗せてくれるため、届く時間も毎日一緒。
野菜・肉・冷凍食品全部決まった時間に届くから、食材整理や検品なんかもスムーズ。
その時間に納品が来るってわかってるから、時間も調整しやすかった!

かわって転職先だった小型チェーンのお店はというと。
肉なら肉屋、野菜なら八百屋というように、それぞれの業者ごとに発注をかけます。
当たり前と言えばそれまでですが、発注センター方式に慣れてしまっていたので、面倒で仕方なかったですね。
納品日や納品時間もバラバラ。
お昼の忙しい時間に来るなんていう業者もいて大変です。
どの業者がどの食材を取り扱っているのかを、覚えるのも一苦労でした。
肉や野菜はわかりやすいですが、調味料関係が多かったのでよく発注忘れをしでかしました。
苦手だった値段交渉

これが苦手で仕方ありませんでした。
大手だったら物流システムが整っているので、ほぼ全国どのチェーンでも食材の原価は同一で納品してもらえます。
それはひとえに総合発注センターのおかげ。
そこが一括で全店舗分の食材を仕入れてくれるので、原価額は均一なんです。
一方小型のチェーンだと、その店舗ごとに地元の業者から仕入れています。
以前勤めていたところは、関東に5店舗・東北に5店舗の計10店舗ほどの小規模展開。
各店舗業者から仕入れる際に、値段交渉をしているので、同じ値段で扱っているメニューなのにかなり原価額に差が出てしまいます。
野菜1つとってもある店舗は100円で仕入れるところ、80円で仕入れてもらえてるという感じです。
世間話の合間にとか、一括でいつもより多く仕入れるから安くしてよ!なんて気軽に言えれば良いんでしょうけど、どうもうまくしゃべれなくて苦労しました。
価格交渉なんて、自分のお店をもっていれば普通の事なんでしょうけど、大手にいると大分ぬるま湯に浸かっていたんだなと実感させられましたね。
魔のFAX送信

いままで発注はPCでやってました。
PCで全ての業者の発注をおこなえましたし、送信なんてクリックで終わり。
しかし、転職先の小型チェーンはFAX送信でした。
紙に必要数を書いて予約送信で送るわけですが、受け取り先の業者のFAXがうまく受信してくれないことが多かったのですよね。
その日の受注分が多くて混雑しているのか、単に紙切れなのかはわかりませんでしたけど。
送信も1社、2社くらいならいいですが週末は10社くらいに送っていたので、送信するだけでも時間の無駄だなと感じてました。
他の会社で、自分のスキルは通用するのか?
どういった基準で転職先を選べば良いのか?
この本の中に全ての答えがあります。
おわりに
FAX送信に関しては、ただの愚痴にすぎないですが価格交渉は、小さな会社に限らず大手でもできるならやってみた方が確実にスキルは身につきます。
利益にも直結しますし、業績がみとめられれば給料も上がりますから。
本社がやってくれるから、関係ない!って思っているうちは、他の会社に行っても通用するスキルなんて身につかないって事を身をもって知りました。